メルセデスに限らず、欧州車にお乗りの方は
ブレーキローターが消耗品扱いであることはご存知の方が多いと思いますが、
見落としがちなのが、ローター交換の際に
「ハブベアリングの状態も併せてチェックする必要がある」点です。
ブレーキローターを交換する程度に距離を走行した時は、
ハブベアリングも少なからず磨耗しており、ガタがでているケースが多いです。
ガタが軽度であればベアリングの調整で済みますが、
ガタが大きい時はベアリングの交換が必要になります。
ハブベアリングにガタがでてくると、わだちでハンドルを取られ易くなったり、
ブレーキング時に姿勢制御が不安定になります。
ハブベアリングにガタがあるとアライメント調整も意味が無くなります。
アーム類のブッシュがへたっても、似たような症状が出ますので
ブッシュの点検、交換だけに留まりがちですが、意外なところに盲点があります。
ハブベアリングが駄目になると「ゴー」という異音と共に引き摺り感がひどくなり、
やがて焼きつきを起こして走行不能になります。
足回りの出来の良さがメルセデスの走りの良さになっていますが、
それぞれの部品が、きちんと機能していることが前提になっているのは言うまでもありません。
大口径のホイールを装着していたり、ローダウンしている車輌は
足回りの部品に掛かる負担が特に大きくなりますのでご用心を。
ハブベアリングを交換する時は、圧入する為に大きな力が必要になりますが、
斜めに入れたり奥まで入れすぎると、ベアリングとしてまったく機能しなくなるばかりか
車輪がロックした状態になりますので、作業時に力任せにすることだけは避けて下さい。
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